コーヒーの香り

ある日お客様から
「ここで買ったコーヒー豆を車に積んでるといい香りがして幸せになる」
とおっしゃっていただいたことがあります。
コーヒー屋冥利につきるお言葉です。

焙煎してしばらくはコーヒーからガスが放出されますので、狭い空間にコーヒーを置いておくと
開けた瞬間ふわっといい香りが漂ってきます。
うちの店は狭い上に店内で焙煎しているので余計香りがこもるのでしょう。
お客さんが入ってきた瞬間「わっ、いい香り」とおっしゃっていただけます。

一口にコーヒーの香りにもいろいろあります。
焙煎中の煙の香り、粉に挽いた瞬間の香り、お湯を注いだとき漂う香り、最初の1杯を口に含んだ
ときの香りなどなど、同じコーヒーでもそれぞれ違った個性があります。
まだこの仕事を始める前、いろんなお店から通販でコーヒーを買っていた頃。
宅配便で届いた紙袋を開けた時の、少し紙の香りが混じったコーヒーの香りが好きでした。
あの香りは何か中毒性のものをもっています。

香りといえば店の仕事が終わり、帰りの地下鉄に乗った瞬間、近くにいた高校生たちが
「なんかコーヒーくさくね?」
って会話をはじめたときはちょっと恥ずかしかったです。
もちろん知らん顔してましたが。
そんなに体にしみついているもんでしょうか...

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