コーヒーをもう1杯

名古屋市八事にある自家焙煎コーヒー店 Tao Coffee【タオコーヒー】店主の日記です。

Flower

コーヒーの香り

ある日お客様から
「ここで買ったコーヒー豆を車に積んでるといい香りがして幸せになる」
とおっしゃっていただいたことがあります。
コーヒー屋冥利につきるお言葉です。

焙煎してしばらくはコーヒーからガスが放出されますので、狭い空間にコーヒーを置いておくと
開けた瞬間ふわっといい香りが漂ってきます。
うちの店は狭い上に店内で焙煎しているので余計香りがこもるのでしょう。
お客さんが入ってきた瞬間「わっ、いい香り」とおっしゃっていただけます。

一口にコーヒーの香りにもいろいろあります。
焙煎中の煙の香り、粉に挽いた瞬間の香り、お湯を注いだとき漂う香り、最初の1杯を口に含んだ
ときの香りなどなど、同じコーヒーでもそれぞれ違った個性があります。
まだこの仕事を始める前、いろんなお店から通販でコーヒーを買っていた頃。
宅配便で届いた紙袋を開けた時の、少し紙の香りが混じったコーヒーの香りが好きでした。
あの香りは何か中毒性のものをもっています。

香りといえば店の仕事が終わり、帰りの地下鉄に乗った瞬間、近くにいた高校生たちが
「なんかコーヒーくさくね?」
って会話をはじめたときはちょっと恥ずかしかったです。
もちろん知らん顔してましたが。
そんなに体にしみついているもんでしょうか...

2010新豆情報 タンザニア

タンザニア「ブラックバーン農園」のニュークロップを販売開始しました。

定番で使用していて、ブレンドに、ストレートに大活躍の豆なのですが
昨シーズンは在庫がなくなり早めに販売を終了していました。

ちょっと深めの中深煎り(フルシティロースト)で仕上げていますので
酸味よりはコクを楽しむタイプの味付けになっています。
心地よいほろ苦さと、滑らかでしっかりとしたコク、カラメルのような
甘みのあるアフターテイストは今年も健在です。
そのまま飲んでも、ミルクを入れてもおいしく召し上がっていただけます。

プロフェッショナル

NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」。
毎回、いろんな分野のプロを招いて仕事中の映像を交えつつ、仕事の厳しさや
難しさ、喜びなどを深く掘り下げて紹介する番組です。

先日、たまたま観た杜氏(日本酒をつくる職人さん)の方の回は秀逸でした。
米の水分を見極め、産地や状態、その日の気温、水温などから判断し米を洗う時間を
秒単位で決める。一切の妥協を許さず、常に最善を追求してお酒作りをされていました。
ここまでの厳しさはないかもしれませんが、コーヒーの焙煎にも通じるものがあります。
米もコーヒーも生もの、状態はいつも一緒ではありません。
季節による変化、産地による違い、その年毎の味の違いがあります。
焙煎のちょっとした設定の差で味が驚くほど変わることもあります。
コーヒーは未だにわからないことばかりです。
60年以上酒造り一筋に生きてきた杜氏の方も「酒造りは、わからない」という言葉を
口にされていました。もちろん私とは「わからない」の深さがまるで違います。
比べるのもおこがましい限りですが、きっと「わかる」ことはないのだろうなという感じ
は最近強く感じています。
生ものって難しいです。

面白かったのは杜氏の方が下戸だったこと。
味見をしてもすぐに真っ赤になって今日はここまで、みたいな。
ふと学生時代にバイトしていた中華料理屋の肉が食えない店長を思い出しました。
元気にしてるでしょうか。

はちみつ

発注しておいたはちみつが届いたので意味もなく撮影。

はちみつは花によって味や香りが変わります。
このハチミツは国産のくろがねもち(黒鉄黐)というもちの木の仲間の花からとったもの。
すっきりとした甘みに、スーっとしたミントのような香りが印象的です。
当店でははちみつトーストに使用しています。
バタートーストにはちみつを添えただけのシンプルなものですが、隠れ人気メニューです。
小腹が減ったときにうってつけ。
コーヒーにも良く合いますよ。

春眠

ここ数日暖かい日が続いています。
寒がりの私としては嬉しい限りですが困ったことも。
暖かくなってくると圧倒的に眠気が増してきます。
春眠暁を覚えずといいますが、起きられないだけでなくすぐに眠くなる。
最近は夕食を食べて10時くらいになるともう厳しい。
何故に春になると眠くなるのか、興味本位で調べてみました。
諸説あるようですがもっともらしい答えがひとつ。
かいつまんで言うと、暖かくなり代謝が上がる→脳の栄養となるブドウ糖がたくさん
必要になる→体が主食の白米を分解しブドウ糖を多く作ろうとする→白米の分解に
必要なビタミンB1が不足する→脳へブドウ糖が十分行き渡らなくなり眠くなる
となるそうな。
風が吹くと桶屋が儲かる的な話ですが、米好きの私は妙に納得してしまいました。
ちなみに昔の人が食べていた玄米はビタミンB1が豊富だったのでこんなことには
ならなかったそうです。

コーヒー屋なのでコーヒー飲んで覚醒すればいいじゃん、と思われそうですが
いかんせんカフェインには耐性ができてしまっているらしく全く効き目がありません。

ちなみにコーヒーは深煎りの苦くて濃厚なものより、浅煎りのさっぱりしたタイプの
方がカフェインが多く含まれています。
コーヒー飲んでもうひと頑張り、という時はさっぱり系のコーヒーをどうぞ。

表紙買い再び


別に蒼井優が好きというわけではありません。
嫌いじゃないですが。
たまにはじっくり本を読みたいと思いつつなかなかできないこの頃。
学生の頃は中毒のように読んでた時期もありますが、最近は年に数冊といったところ。
今度買う本の参考にでもとパラパラとめくってみる。
それにしても皆さんよく読んだ本の内容を詳細まで覚えているものです。
私は読んだらすぐ忘れてしまいます。
下手すると買ってあった本を読んだかどうかさえ忘れる。
見ている間はそれこそ夢中なのですが、目が覚めるとすっかり忘れてしまう
夢を見たときのあの感じにちょっと似てます。
沢山読んできた割には何も残っていないのも少し悲しいですが
全部頭に残っていたらそれはそれで大変なような気がします。
基本的には読んでる間楽しければそれでいいや、というユルい本好きです。

村上ラヂオはまずまず面白かったです。
やっぱり彼のエッセイは秀逸です。

石ころ

焙煎したコーヒー豆は必ず不良豆がないかチェックします。
不良豆とは熟していなかったり、虫食いしていたり、発酵していたりと中身はいろいろ。
これらをちまちまつまみ出す作業をコーヒー屋ではハンドピックと呼んでいます。
普通の自家焙煎のコーヒー屋さんならたいていやっている作業です。
写真はハンドピックした豆の一部。
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真ん中に写っているのは豆ではなく石ころ。
こういった異物も当然はじきだします。
石は粉に挽いたときにミルの刃を傷つけてしまう可能性があるので厄介です。
それにしても最近焙煎しているケニアはやたらと石が多い。
元々なのかはずれのロットに当たってしまったのか定かではありませんが
ハンドピックにもいつも以上に神経を使うのでちょっと憂鬱です。

Brown Suger

お店にはグラニュー糖と角砂糖の2種類を置いています。
角砂糖はサトウキビ100%で作られたペルーシュというもの。
不揃いな形がなかなか愛らしい1品です。
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見栄えがいいように白と茶色を半々くらいでシュガーポットに入れて置いて
おくのですが、何故か圧倒的に茶色の人気が高い。
補充するときも白1に対し茶2~3といった感じ。
やっぱりコーヒーには茶色い方がおいしそうに見えるのでしょうか。
ちなみにペルーシュはそのまま食べてもうまいです。
これをかじりながらブラックで飲むのもなかなかいけますよ。

ジャケ買いならぬ

表紙買い。
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中身は見てません。
ヒマなときにこっそりカウンターの中で読もうかと。
しばらくはお店のマガジンラックに入れておきます。
それにしてもレコード→CD→ダウンロードと移り変わってジャケ買いなんて
言葉もそのうちなくなっちゃうんでしょうかね。

意外によく売れるもの

コーヒー器具の中で一番良く売れるものといったらペーパー(ろ紙)。

消耗品ですから店頭でもコンスタントに売れます。

目立たないところで意外に売れているものがこれ。

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コーヒー豆をはかるメジャースプーン。

小さなもので存在感もないのですが、今日は何故か3個も買われていきました。

毎日淹れるコーヒーも、豆の量がばらばらでは濃かったり薄かったり味が安定しません。

メジャースプーンは結構大事な脇役なのです。

よくお客様に「スプーン1杯でコーヒー1杯分ですか?」と聞かれるのですが

メジャースプーンもメーカーによって大きさはまちまち。

コーヒー1杯の量もお客様それぞれ違います。

濃いめ、あっさりめの好みもありますので一概には言い切れません。

ただ常に同じスプーンで計るようにすれば、自分にとってベストなポイントが分かってきます。

安いものなのでお持ちでないかたはぜひ。